積水ハウスとセキスイハイムの違いは？特色や評判を比較

名前が似ているからこそ疑問を感じやすい、積水ハウスとセキスイハイムの違いについてまとめました。

ハウスメーカー選びで悩んでいる人が選びやすくなるよう、特色の違いや比較もわかりやすくまとめています。

>積水ハウスとセキスイハイムをよりしっかりと知る方法

積水ハウスとセキスイハイムの違い

積水ハウスとセキスイハイムは、別会社です。

どちらも「セキスイ」という言葉が入る理由は、立ち上げに積水化学工業株式会社が関係しているからです。

積水化学工業株式会社の歴史をみると「積水ハウスの独立後、空白期間を経て再び事業の一環としてセキスイハイムが誕生した」ということになります。

積水ハウスとセキスイハイムの特色の違い

積水ハウスとセキスイハイムの特色をまとめました。特に違いがある特色は以下の通りです。

	積水ハウス	セキスイハイム
坪単価	60万〜120万円台	50万〜130万円台
特色	鉄骨・木造どちらも対応可 ALCなど外壁の質が高い 独自開発の制震システム採用 5本の樹プロジェクトなど社会貢献活動に積極的	鉄鋼素材の基本ユニットを組み合わせるボックスラーメン構造 磁器タイルの外壁 独自の耐震システム「GAIASS」採用

積水ハウス・セキスイハイムを比較しても家の性能のレベルに大きな違いはなく、どちらも耐震性の高さや高品質な外壁が特色のハウスメーカーです。

積水ハウスの特色と評判

積水ハウスは鉄骨・木造の両方が選べ、どちらを選んでも独自の工法で耐震性の高い家づくりができるハウスメーカーです。

2023年2月に発表されたマイボイスコムの住宅のイメージのアンケート調査では「信頼性・安心感がある住宅メーカー」「親近感があると思う住宅メーカー」で第1位。「省エネ・エコ住宅というイメージがあると思う住宅メーカー」では第2位と、評判のよさもあります。

品質の良さから「価格が高い」というイメージはありますが、実際に建てた人の口コミ調査すると「積水ハウスで値引きはあった」という声が多くありました。積水ハウスではキャンペーンの開催も多いので、さらにハードルは下がるでしょう。

セキスイハイムの特色と評判

セキスイハイムの特色といえば、1番に挙げられるのがボックスラーメン構造。工場内で職人がミリ単位まで調整して組み上げた構造を現地で組み立てる工法で、高品質の家を安定供給することを可能にしたハウスメーカーです。

また、地球環境や災害への対策をまちづくりの単位で展開する「戸建てスマート＆レジリエンスまちづくり」は2022年のグッドデザイン賞を受賞。地球環境大賞を連続受賞の経歴もあり、人や環境にやさしい家づくりが評判です。

また、セキスイハイムは値引きをしてくれるハウスメーカーとしても口コミ情報が多く集まっています。リユースハイムというセキスイハイム独自のキャンペーンもあるので、価格を抑えて高品質な家づくりをしたい人におすすめできます。

積水ハウスとセキスイハイムの仕様の違い

ハウスメーカー選びで気になる仕様の違いをまとめました。

	積水ハウス	セキスイハイム
耐震性	耐震等級3以上	耐震等級3対応
構造	鉄骨：ダイナミックフレーム・システム、フレキシブルβシステム 木造：シャーウッド構法	鉄鋼素材のボックスラーメン構造：工場内で組み立ててから現地で施工
換気システム	4種類から選択可（熱交換・全館空調・全館調湿・自然換気タイプ）	全室空調と第一種換気システムを組みわせた「快適エアリーT-SAS」
断熱性	断熱性能等級5オリジナル仕様「ぐるりん断熱」	基礎断熱採用
保証期間	初期保証30年、有料延長は永年保証	60年
特徴的な設備の標準仕様	外壁：コンクリート・セラブリッド・陶版外壁など 床材：突板	外壁：磁器タイル キッチン：最上位モデルベースのオリジナル仕様

積水ハウス・セキスイハイムとも耐震性・構造・外壁に強みがあり「地震に強く頑丈な家」というのが共通する特色です。

耐震性

積水ハウスとセキスイハイム、どちらも耐震等級3の家が建てられます。

建築基準法で戸建て住宅に求められる耐震等級は1。耐震等級3とは消防署など災害時の活動拠点となるような建物に求められる強さです。

構造

数あるハウスメーカーの中で、積水ハウス・セキスイハイム両者が強みとして持つ仕様のひとつが構造です。

工法に差はあるものの、積水ハウスもセキスイハイムも、まるで高層ビルと同じようなレベルの強い構造体を採用していることが特色です。

中でも特徴的なのはセキスイハイムの工法である、こだわりの工場生産。

セキスイハイムの工場生産

• 機械だからこそ可能なミリ単位の「正確性」
• 工程ごとに専任技術者がいるので「技術レベルが高い」
• 工程のほとんどを屋根のある工場内で行うので「品質が一定」

いつでもどこでも安定した品質の家が建てられ、工期の短縮というメリットもあります。

換気システム

換気システムの標準仕様は特徴に違いがあります。

• 選択肢が多く柔軟性が高いのは積水ハウス
• 高性能な換気システム「快適エアリーT-SAS」を採用しているセキスイハイム

省エネ性が高く快適に住める家は、誰もが重視したい項目ですよね。

ただし建築予定の地域や周辺環境により必要な換気システムのレベルは異なります。

空気の入口・出口の両方に機械式ファンやフィルターを取り付ける第一種換気システムは、性能が高い分、コストやメンテナンスという点では家庭によってはデメリットとなる可能性があるので要検討です。

断熱性

戸建て住宅の住みやすさ・快適さ、ヒートショック予防などヘルスケアの視点でも重視したい断熱性。

セキスイハイムは基礎断熱を採用し、床の底冷えを防ぐ機能があります。

さらに断熱性にこだわるのは積水ハウスです。

積水ハウスのぐるりん断熱

壁・床・天井・そのつなぎ目と、すき間なく家中を断熱材で囲んだ「ぐるりん断熱」が積水ハウスの特色。

品質の高さは2つの基準を標準仕様でクリアしており、お墨付きです。

• 省エネ法H25年基準を全地域でクリア
• 品確法性能表示制度の「等級5」

保証期間

積水ハウス・セキスイハイムとも長期保証に対応しています。

違いは無料保証期間の長さです。

• 積水ハウスは初期保証30年、有料の延長保証は永年
• セキスイハイムは無料保証60年

家を建てるときのライフステージによって「何年ぐらいこの家に住むか」というビジョンが異なるはず。「有料でもずっとがいい」「60年で十分なので無料がいい」など、あなたの目的に合わせて検討してみてくださいね。

特徴的な設備の標準仕様

他社ハウスメーカーと比較して、設備面で積水ハウス・セキスイハイムが特色ある仕様をピックアップしました。

積水ハウス・セキスイハイム共通の特色ある仕様は外壁です。

• 積水ハウスは工法によりALCや陶版外壁
• セキスイハイムは磁器タイル

素材により見た目の雰囲気が変わるので、好みが分かれるところかもしれません。

ただ、日本国内でシェアが高い窯業系サイディングと比べると、どちらを選んでも見た目の高級感や重厚感を感じるでしょう。耐久性や耐火性にも優れており、性能の高さも魅力です。

そのほか、積水ハウスは床材で無垢材を使用した突板フローリングが選べたり、セキスイハイムではキッチンが最上位モデルが標準仕様で選べるなどの特色があります。

積水ハウスとセキスイハイムのどちらがおすすめ？

それぞれでどちらがおすすめかをまとめました。

積水ハウスがおすすめな人

• 木造・鉄骨から選びたい
• 外壁の雰囲気が気に入っている
• 断熱性能に特にこだわりたい

セキスイハイムと比較したときに木造住宅がいいなら積水ハウス一択です。

また、断熱性能の高さも特色の1つなので、こだわりたい人には大きな魅力となるでしょう。

セキスイハイムがおすすめな人

• 安定した高品質の家を建てたい
• 外壁の雰囲気が気に入っている
• キッチンの標準仕様は最上位モデルがいい

セキスイハイムは工場内で工程のほとんどを施工するという工法が特色です。

キッチンにこだわりたい人は、標準仕様で最上位モデルが選べるので、オプションでの追加料金が心配という人には安心材料となります。

【まとめ】積水ハウスとセキスイハイムの違いは？特色や評判を比較

積水ハウスとセキスイハイムは別会社です。

積水ハウスの特色

• 木造・鉄骨とも耐震性に優れる独自の構造が採用
• ALCや陶版外壁など重厚感ある外壁を採用
• 断性能に特に優れる

セキスイハイムの特色

• 鉄鋼のボックスラーメン構造を工場内で施工する独自の工法
• 耐久性が高い磁器タイルの外壁
• 換気システムの性能が高い

積水ハウスとセキスイハイム、特色や強みに違いがあります。

ハウスメーカー選びで悩んでいる人は、優先したい項目を比較して、自分に合ったハウスメーカーを選びましょう。

積水ハウスやセキスイハイムをしっかりと知る方法

この記事では、それぞれの違いを解説しましたが、もっと詳しく知るためには、それぞれのカタログを請求して比較するのが一番正確です。

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