アイダ設計はローコスト住宅として知られる、埼玉県に本社を置く木造住宅のハウスメーカーです。アイダ設計は、自社で開発から設計、建設までを一貫して行うことでコストを削減している為、他のハウスメーカーよりも低価格で家を建てることができます。
また、他のハウスメーカーでは難しい「狭小地」などの複雑な設計を得意としています。都会などで広い土地が購入できない方にはおすすめのハウスメーカーです。
狭小地の住宅は設計が難しい上、他のハウスメーカーでは費用も高くなる傾向がありますが、アイダ設計では、費用は変わりません。
この記事では「アイダ設計」の主に「ブラーボスタンダード」標準仕様について解説していきます。
お住まいの地域や、選択するグレードやプランによって標準仕様が異なる場合があります。無料で請求できるカタログで確認するのが一番です。
標準仕様からわかる、アイダ設計の強みとおすすめできる人
他のハウスメーカーの標準仕様も調査しており、私が比較して感じた「アイダ設計」をおすすめできる人は以下の通りです。
アイダ設計は、自社で開発から設計・施工までを一貫して行なっていることで、低価格で注文住宅を建てることができる、ローコストのハウスメーカーです。
アイダ設計の魅力
- 自由設計なのに、低価格で希望の住宅を建てられる
- ローコスト住宅だけど、断熱性・耐震性が高い
- 狭小地での設計、建築が得意(安い)
アイダ設計は、自由設計で断熱性・耐震性が高いにも関わらず、低価格で希望する住宅を建てることができるのが大きな魅力です。また、都心部などの狭小地での設計・建築を得意としており、他社と比較しても安くおしゃれな住宅を建てることができます。
しかし、住宅設備の面では、標準仕様では選択幅が少なく満足いかないところも出てくるかもしれません。どうしてもこだわりたいところは、追加オプションをおすすめしますが、金額が上がりすぎないように注意が必要です。
アイダ設計の標準仕様を知って、理想の住まいとイメージを比較して、ハウスメーカーを選んでいきましょう。
キッチンの標準仕様
アイダ設計のキッチンの標準仕様は、2つのメーカーから選べるようになっています。
- クリナップ「KT」
- リクシル「AS」
2社の特徴は以下のとおりです。
メーカー | 特徴 |
---|---|
クリナップ 「KT」 | デザイン性が高く、ワークトップも3種の素材から選ぶことができる 収納力が高く、使い勝手がいい クリナップの「ラクエラ」をベースとしたキッチン |
LIXIL 「AS」 | インテリアに馴染みやすく、収納力が高い 機能性に優れていて、作業がしやすい LIXILのミドルグレードに当たる「アレスタ(現行:ノクト)」がベース |
アイダ設計のキッチンは、2つのメーカーのシステムキッチンから選ぶことができます。どちらもハウスメーカー向けに出されているキッチンですが、それぞれのベースがあるので、気になる方は、ベースグレードの方で調べてみるといいかもしれません。
どちらのキッチンもデザイン性が高く、インテリアに馴染みやすく、収納力が高いのが特徴のキッチンです。キッチンに大きなこだわりがない方であれば、十分満足できるキッチンのデザインや設備です。
キッチンにこだわる方は、このグレードではオプションの追加料金がかさんでしまうので、注意が必要です。
お風呂の標準仕様
アイダ設計のお風呂の標準仕様は、2つのメーカーから選べるようになっています。
メーカー | 特徴 |
---|---|
ハウステック 「フェリテ」 | ・人造大理石が標準仕様 ・お風呂の形状が6種類から選べる ・クリン軟水シャワーがオプションで選べる |
LIXIL 「リデア」 | ・ライフスタイルに合わせた浴室が選択できる ・断熱性が高く保温効果が高い ・掃除、メンテナンスがしやすい |
ハウステック「フェリテ」は、デザイン性やメーカーの知名度ではやや劣りますが、同じ標準仕様でも少しランクが高いものを選ぶことができます。
逆にデザイン性や、ブランドの安心感を求める方には、LIXIL「リデア」がおすすめです。しかし、ちょっとした機能をつけるだけで、追加料金がかさんでしまうことがあるので、注意が必要です。
ハウステックはあまり知られてはいませんが、ヤマダ電機グループの住宅機器メーカーなので、安心です。
トイレの標準仕様
アイダ設計で標準仕様で選べるトイレは、LIXILの標準的な節水シャワートイレです。カラーの選択はできず、ピュアホワイトのみが選べるようになっています。
「ECO5」という、少ない水の量で、強力に洗い流す超節水便器を採用しています。
自由設計ができるアイダ設計ですが、トイレをスッキリさせたい場合(タンク内蔵やタンクレス)や、2階にもトイレを設置したい場合は、すべてオプションとなり追加料金がかかるので注意が必要です。
最近の標準的なトイレが標準仕様となっています。特にこだわりがなければ、問題なく使用することができます。
洗面化粧台の標準仕様
アイダ設計の洗面化粧台の標準仕様は、LIXIL「MV」となっています。
メーカー/商品名 | 特徴 |
---|---|
LIXIL 「MV」 | ・水が溜まりにくい設計でお手入れしやすい ・三面鏡やキャビネット付きでスッキリ収納 ・省エネ性が高い |
お手入れがしやすく、三面鏡やキャビネットなども付いており、洗面所に必要な機能は揃っています。カラーも6種類から選べるようになっている為、家の雰囲気や好みによって選べるようになっています。
LIXIL「MV」しか選ぶことができませんが、使い勝手のいい洗面化粧台なので、デザインにこだわりがなければ、おすすめです!
外壁の標準仕様
アイダ設計の外壁の標準仕様では、ニチハとケイミューの窯業系サイディングが採用されています。
ケイミューの「エクセレージ・親水14シリーズ」は、窯業系サイディングで耐火性に優れており、施工が簡単という特徴があります。また、親水性が高く雨で汚れを洗い流してくれる為、外壁を綺麗に保つことができます。ニチハのサイディングも同等レベルのものが、標準仕様で選択できるようになっています。
しかし、窯業系サイディングは最低でも14mmの厚みが必要になってきますが、ケイミュー・ニチハ両商品とも標準仕様では14mmしか選ぶことが出来ません。
サイディング厚14mmだと、初期コストを抑えることはできますが、釘打ち工法となる為釘周りの劣化が早かったり、釘により美観が損なわれ、耐震性が低下するなどのデメリットがあります。
オプションにはなってしまいますが、サイディング厚15mm以上のものを選ぶと、金具止め工法となり釘打ちの必要性がなくなります。その為、耐久性も高くなり、表面のコーティングのランクもあがる為、長く綺麗に使うことができるようになります。
外壁のオプションは高額になることも…費用対効果をよく考えて選んだ方が良さそうです。
窓・サッシの標準仕様
アイダ設計では「アルゴンガス入りLow-E複層ガラス」が標準仕様で採用されています。
複層ガラスを使用することで、窓の断熱性を高めてくれます。夏は熱を遮り、冬は室内の暖かい空気を逃さない為、快適に生活を送ることができる上、光熱費の削減にもつながります。また、アルゴンガス入りを使用することで、より熱が伝わりにくくなる為、断熱性能がさらに向上します。
断熱性能が高い窓を採用していることで、一年中快適に暮らすことができます。
床材・屋内建具の標準仕様
床材・屋内の建具の標準仕様は、NODAというメーカーから選ぶことになります。
建具のカラー、床材のカラーともに4種類から1種類ずつ選ぶことができます。窓枠や巾木、胴縁は建具のカラーと自動的に同色が選ばれるようになっています。
基本的に4色からしか選ぶことができないので、床材にこだわりたい方はオプションとなりそうです‥
開放感が欲しいリビングのドアは、2,300mmのハイドアが採用されています。ハイドアを採用することで、空間を広く明るく見せることができる為、開放感のあるリビングを作ることが可能です。
色の選択数は少ないですが、ハイドアが標準仕様なのは嬉しいポイントです。
建具の標準仕様
玄関建具の標準仕様は、3つのメーカーから選ぶことができるようになっています。
- 三京アルミ「ファノーバシリーズ」
- YKKAP「ヴェナートシリーズ」
- LIXIL「ジエスタシリーズ」
三協アルミ・YKKAP・LIXIL、豊富な種類の扉から選ぶことができるので、好みや家の雰囲気によって選択することができそうです。
もちろんデザインも大事ですが、選択する商品によって、機能や断熱性能などの仕様が異なってきます、カタログを見ての検討はもちろんですが、打ち合わせ時にしっかりと希望する機能などを伝えておきましょう。
各メーカー50種類くらいの中から選ぶことができるので、好みの扉を見つけやすそうです。
屋根の標準仕様
アイダ設計の標準仕様で選択できる屋根材は、ケイミューから2種類選べるようになっています。
- コロニアルクァッド
- グリシェイドグランデ
どちらもスレート系の屋根材で、ケイミューの中でももっとも安い屋根材です。(グリシェイドグランデは、ハウスメーカー向け商品)ミドルグレードになると、粘土瓦を選ぶことができるようですが、ブラーボスタンダードでは、上記の2種からしか選ぶことが出来ません。
スレート系屋根材とは?
費用が安くデザイン・カラーが豊富で、耐火性・断熱性にも優れますが、荒天で割れてしまったり、定期的な塗装やメンテナンスが必要で、住んだ後定期的にお金がかかってしまう屋根材です。
標準仕様の屋根材だと、コストパフォーマンスは高いですが、ランニングコストがかかってきます。その為、オプションにはなりますが、同じスレート屋根でも、コーティングがされているコロニアルグラッサに変更したり、予算が許されるのであれば瓦屋根もおすすめです。
キャンペーンで瓦屋根に変更することが出来た人もいるようなので、ハウスメーカー検討時に確認してみましょう!
断熱性の標準仕様
アイダ設計の断熱材の標準仕様には、高性能グラスウールが採用されています。
グラスウールは、高断熱ですが低コストで、不燃性で燃えにくく加工がしやすいことが特徴です。しかし、水や湿気に弱かったり、施工の際に隙間が出来やすいというデメリットもあります。
アイダ設計では、高性能グラスウールを使用することで、ZEH基準である断熱等級5を獲得しています。
一つ上のグレードや、オプションで吹付断熱を選択することもできます。
基礎の標準仕様
アイダ設計では「ベタ基礎」が標準仕様となっています。
コストの安い布基礎ではなく、床下部分を鉄筋コンクリートで固めたベタ基礎が採用されています。ベタ基礎は耐震性が強い上に、湿気やシロアリにも強い為、耐久性に優れた家を建てることができます。
阪神大震災以降、ほとんどのハウスメーカーでベタ基礎が採用されています。
耐震性(構造)の標準仕様
アイダ設計は、耐震等級の最高等級である「耐震等級3」を獲得しています。また、耐風等級2も獲得しており、こちらも最高等級を獲得しています。
アイダ設計では、面材工法(剛床工法)を採用しています。面材工法は土台・柱・梁を耐力面材で一体化し、剛床とすることで、壁面全体で地震などの外力を受け止めることができるようになり、すぐれた耐震・耐風性能を得ることができます。
震度7相当の耐震実験もクリアしており、高い耐震性能が確認されています。
換気システムの標準仕様
アイダ設計の換気システムは標準仕様だと、第3種換気システムが採用されています。ローコスト住宅では「第3種換気システム」が採用されていることが多いです。
第3種換気システムとは?
第3種換気システムとは、排気は換気扇で行い、自然に給気を行う換気システムのことです。メリットは、初期導入コストが安くメンテナンスが容易なことです。デメリットとしては、寒冷地では熱損失が非常に大きく、給気で部屋を寒くしてしまう可能性があります。
北海道や、東北などの寒冷地では第3種換気システムはおすすめ出来ません。
寒冷地では、温度差を最小限にし強制的に空気を入れ替えれることができる、オプションにはなりますが、第1種換気システムがおすすめです!
第1種換気システムとは?
第1種換気システムは、熱交換器を取り付けることで、排気から熱を取り出し、給気した空気へ移すことができます。真冬でも暖かい空気を、真夏でも涼しい空気を給気することが可能となっています。性能はピカイチですが、初期導入コスト。ランニングコストともに多くかかってしまうことがデメリットです。
室内の温度を一定に保ちたい場合は、第1種換気システムがおすすめです。一定に温度を保つことができると、光熱費の節約にもつながります。
住んでいる地域、コスト面をしっかり考えて、第1種換気システムもオプションになりますが、検討してみましょう。
自分の地域で選べる標準仕様・詳しい情報を知る方法
アイダ設計は、選択するグレードや、お住まいの地域によって標準仕様が異なる場合があります。
標準仕様を正確に知りたい人は、LIFULL HOME’Sで無料カタログを請求することが一番!
LIFULL HOME’Sだと、一度の請求で複数のハウスメーカーのカタログを手に入れることができるため、比較検討にも便利です。
カタログ請求は完全無料なので、安心して申し込んでもらって大丈夫です!
次に、カタログを請求する手順を説明します。約5分もあれば完了します。
カタログを請求する手順
地域のよっては、該当のハウスメーカーが出てこない場所がありますので、その場合は地域を選び直せばOKです。
そのほかのハウスメーカーの標準仕様が気になる人は、以下まとめも参考にしてみてくださいね。