ヘーベルハウスで選べる標準仕様(標準装備)をまとめました。
旭化成ホームズの戸建注文住宅である「ヘーベルハウス」は、ALCコンクリートパネル(ヘーベル板)を外壁に使っており、強く丈夫でシックな外観が特徴です。
カタログ請求の際に、ヘーベルハウスの建築エリアは、関東地区・静岡地区・中京地区・関西地区・岡山地区・広島地区・福岡地区に限定していると教えていただきました。
建築エリア外であってもカタログ請求はできます。
地震・災害に強い家づくりの勉強になります。
カタログが圧倒的にわかりやすいです!
ヘーベルハウスの標準仕様を知るには、無料で請求できるカタログを見るのがおすすめです。
ヘーベルハウスのカタログがとても詳しく解説しているので、「必ず」手に入れておきましょう
ヘーベルハウスの標準仕様
オリコン顧客度満足度調査 ハウスメーカー 注文住宅、鉄骨部門7年連続第1位の旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)の標準仕様をまとめました。
標準仕様で選べるメーカー・グレードにはシリーズや地域によって違いがあり、多くはメーカーの商品名をベースとした、旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)オリジナルになっています。
(価格低)Sシリーズ<Fシリーズ<Hシリーズ(価格高)
旭化成が外壁や屋根、断熱、床などに導入している「ヘーベル」とは軽量気泡コンクリート(ALC=Autoclaved Lightweight aerated Concrete)のことです。
「軽量性」「高強度」「耐火性」「耐久性」「寸法安定性」「遮音性」「断熱性」「調湿性」の8つを優れた性能をもち、かつ扱いやすい建材になっています。
原料は「珪石」「セメント」「生石灰」「アルミ粉末」「水」です。
キッチンの標準仕様
ヘーベルハウスのキッチンの標準仕様は、5社の中から選ぶことができます。
- ヘーベルハウスオリジナル
- クリナップ:ステディアをベースとしたオリジナル
- Panasonic:ラクシーナ
- TOCLASトクラス:Berryベリーをベースとしたオリジナル
- LIXILリクシル:シエラS・リシェルSI
メーカー | 商品名 | 価格帯 | 特徴・おすすめ点 |
---|---|---|---|
ヘーベルハウスオリジナル | ー | 標準仕様で背面収納スペースもあるマルチアイランドキッチンを採用できる。(ゆったりとした作業スペースを確保。) ワークトップはステンレス(バイブレーション、スパークエンボス)なら差額なし。 | |
クリナップ (Fシリーズのみ) | ステディア | 中 | 「流レールシンク」排水口へ勾配があり排水口にゴミが流れやすくエンボス加工「美コート」で傷がつきにくい。 浄水器一体型の水栓が基本仕様。 |
パナソニック | ラクシーナ | 中 | シンクは段差が少なく、お手入れがしやすい。 |
トクラス (Hシリーズ) | ベリー | 中〜高 | 人造大理石(クラストン)が基本仕様。 レンジファンは「フロントキャッチ方式」高い集煙性で内部ファンは10年間掃除不要。 |
LIXIL (Sシリーズ) | シエラS | 中 | ひろびろ「スキットシンク」でスムーズな排水。 引き出しの中までメラミン樹脂になっていてお手入れがしやすい。 |
LIXIL (Hシリーズ) | リシェルSI | 高 | 「らくパッと収納」で充実収納スペース。 セラミックトップで熱や傷に強く優れた耐久性。 |
お風呂の標準仕様
ヘーベルハウスのお風呂の標準仕様は3社の中から選ぶことができます。
- TOTO:サザナ
- LIXIL:アライズ(現:リデア)
- 積水ホームテクノ(セキスイ):バスサルーンEscort
3社ともヘーベルハウスの標準仕様では、中級価格帯のお風呂になっています。
メーカー | 商品名 | 特徴・おすすめ点 |
---|---|---|
TOTO | サザナ | 「ほっカラリ床」冬場でもヒヤっとしない柔らかい歩行感。保温効果の高い「魔法びん浴槽」(4時間で温度低下2.5度以内)。 |
LIXIL | アライズ (現行:Lideaリデア) | 「ミナモ浴槽」と「くるりんポイ排水口」で掃除がしやすい。 浴槽の角がなく広く感じるつくり。 |
セキスイ (積水ホームテクノ) | バスサルーンEscort | 最大54mm断熱材を使用した高断熱フロア。 業界最高水準の洗い場と浴槽の広さでゆったり。 |
どの会社のお風呂を選んでも標準仕様に浴室乾燥暖房器(TOTO製)はついておらず、オプションになります。
トイレの標準仕様
- LIXIL
- TOTO
ヘーベルハウスがメーカーに特注しているタイプ(いずれもタンク付き)のトイレが標準仕様になっています。
LIXIL製の床材である「サーモタイル(抗菌タイル)」が標準仕様で採用できます。
洗面化粧台の標準仕様
ヘーベルハウス洗面化粧台の標準仕様は4社の中から選べます。
- TOTO:オクターブをベースとしたヘーベルハウスオリジナル
- LIXIL:LCをベースとしたヘーベルハウスオリジナル
- Panasonic:シーラインをベースとしたヘーベルハウスオリジナル
- 住友林業クレスト:COUNTERタイプ(ヘーベルハウスオリジナル)
どのメーカーの洗面化粧台を選んでもヘーベルハウスオリジナル商品が標準仕様になるため、ショールームの商品とは若干異なる場合があります。
メーカー | 商品名 | 洗面ボウル材質 | 特徴・おすすめ点 |
---|---|---|---|
TOTO | オクターブ | 人造大理石 | 「らくらくスマート水栓」で節水が期待できる。 「ちょい置きカウンター」小物を置くカウンター付き。 「すべり台ボウル」でお手入れしやすい。 |
LIXIL | L.C. | 人造大理石 | 「キレイアップ水栓」上から吐水で水栓元に水がたまらず掃除が楽。 「新てまなし排水口」確実ゴミキャッチで排水溝の掃除がラク。 |
Panasonic | シーライン | 人造大理石 | 広々洗面ボウルで汚れも落ちやすい。 カウンタートップは溝や角がないデザインなので掃除が簡単。 |
住友林業クレスト | COUNTERタイプ (ヘーベルハウスオリジナル) | 人工大理石 | カウンター部分が広く設計してあり、洗面台と洗面ボウルが一体成形(ストリームラインカウンター) 角がなく流線的なデザインがおしゃれでお手入れもしやすい。 |
どのメーカーも洗面ボウルは陶器でなく、割れたりする心配が少ないお手入れのしやすい人造大理石が標準仕様です。
壁紙の標準仕様
ヘーベルハウスではヘーベルハウスオリジナルの【イージークリーンクロス】が標準仕様になっています。
壁紙の表面には特殊コーティングがしてあり汚れを落としやすくなってはいますが、種類(約80種類)は多くありません。標準仕様の中ではお気に入りがないと言う場合は、オプションでお好みのメーカー、柄の中から選ぶことができます。
ストライプや水玉柄、凹凸で柄のある壁紙など、アクセントクロスも標準仕様の中から選ぶことができます。
外壁の標準仕様
ヘーベルハウス外壁の標準仕様は、軽量気泡コンクリート(ALC)パネルの「ヘーベル版※」という、耐火性・耐久性、耐震性に優れた強い建材が使われています。
※国土交通大臣認定の耐火構造部材。
ヘーベル版はひび割れや反り、たわみなどの変形が起きにくい安定した材料になっています。
また万が一、隣家が火事になった際もヘーベルで延焼を防ぎます。その強い耐久性からています。
ヘーベルは外の暑さ、寒さを遮って結露の発生も防ぎます。
(一般的なコンクリートの約10倍の断熱性能あり。)
窓・サッシの標準仕様
ヘーベルハウスでは窓ガラスに特殊コーティングを施した、低放射複層ガラス(アルゴンガス入りのLow-E複層ガラス)・アルミ樹脂複合サッシが標準仕様になっています。
断熱性の高い窓は、結露も起こしにくくエアコンの効率が上がります。
なおトリプルサッシはオプションになります。
シャッターはLIXIL製ヘーベルハウス限定の手動シャッターになります。電動シャッターは10万弱のオプションになります。
床材の標準仕様
ヘーベルハウスの床は、突板のフローリング材(10㎝幅)が標準仕様になっています。
フローリング床材の下にも木と同様の調湿性に優れた「ヘーベル」が敷かれています。
玄関タイルは、LIXIL製のグレイスランドが標準仕様です。
建具・玄関ドアの標準仕様
ヘーベルハウスの建具の標準仕様は「ヘーベルハウスオリジナル」になっています。
- 天井高は2,400mm。(狭く感じることない、一般的な天井高。)
間取りによりますが、大開口の2枚開き戸なども標準仕様で選ぶことができます。
玄関ドアの標準仕様では、引き戸タイプの玄関ドアも採用できますが、ヘーベルハウスはドアのサイズや壁の厚さが特殊で、対応できる玄関ドアには限りがあります。
なおスマートキータイプの玄関ドアは、5万弱のオプションになります。
オプションになりますが、ダウンフロアや床下がり収納が作れて鉄骨ながら設計の自由度が高いのもヘーベルハウスの強みです。
屋根の標準仕様
ヘーベルハウスの屋根の標準仕様は100mmの「ヘーベル版」が使用されている、ヘーベルハウスオリジナルのものになります。
断熱材を2種類使用し、屋根の上に断熱材を吹き込む外断熱方式です。独自の「シート防水」で高い防水性のある屋上になっています。
ヘーベルハウスの屋根は標準仕様でありながら、多重構造によって優れた耐久性、断熱性のある屋根になります。
ヘーベル板を使用することで、通常のコンクリートと比べて約10倍断熱性が高くなります。
断熱性の標準仕様
ヘーベルハウスの家は断熱性能に優れていて、断熱性能をあらわすUA値(地域により基準が違う)は、0.6(W/㎡・K)以下となり標準仕様でZEH基準を満たしています。(気密性能をあらわすC値は、ヘーベルハウス公式では非公表。)
ALCコンクリート・ヘーベルと独自開発のネオマフォームの二重断熱構造により、夏はすずしく冬は暖かく、劣化しにくいつくりになっています。
- 屋根:屋根ヘーベル100mm+ポリスチレンフォーム25mm+ネオマフォーム65mm
- 外壁:壁ヘーベル75mm+ネオマフォーム45mm(柱まわりは20mm)
- 床下:床ヘーベル100mm+ポリスチレンフォーム60mm+合板12mm
鉄骨柱まわりは、耐火施工として室内側に石膏ボード(耐火性あり)で覆われています。
基礎の標準仕様
ヘーベルハウスでは地盤の状況に合わせて「布基礎」が標準仕様になっています。
詳しくは「鉄筋コンクリート連続布基礎」という工法を使っていて、地震など基礎全体で力を受けても分散ができるような構造になっています。
基礎コンクリートの基準強度はFc=24N/m㎡(ニュートン)です。この基準以上の数値になるように施工しているとのことですが、実際にはオプションで検体試験をしてみないと定かではありません。
コンクリートの強さ24N/m㎡は、65年もの耐久設計基準強度になっています。
構造の標準仕様
ヘーベルハウスは標準仕様で鉄骨構造になっています。工法は2種類あります。
- 軽量鉄骨構造:ハイパワード制震ALC構造(1、2階建て)
- 重量鉄骨構造:システムラーメン構造(3、4階建て)
「ハイパワード制震ALC構造」は、高強度の柱と梁に加えて高性能の制震フレーム「ハイパワードクロス」と「極低降伏点鋼(ごくていこうふくてんこう)」を組み合わせた地震に強い独自構造になっています。
3階以上の建物には「重鉄・システムラーメン構造」になっています。厚さと強度がある重量鉄骨の柱が使われています。
ヘーベルハウスの建物は、建物と床を一体化させて変形を抑える「剛床システム」を採用していて、地震や台風などの外からかかる力に対して強い構造になっています。
鬼怒川の水害の時に、ヘーベルハウスの家が無事で話題になりましたね。
耐震性の標準仕様
ヘーベルハウスには建物の強度を高めるための筋交いとして、制震フレーム「ハイパワードクロス」が搭載されています。
- 地震の揺れは約2分の1に低減。
- 耐震フレームが受ける力は約6分の1まで低減。
「フレキシブルジョイント」が地震の揺れをしなやかに逃して地震エネルギーを制震デバイスの極低降伏点鋼が吸収します。
また3階以上の重鉄・システムラーメン構造には、ヘーベルハウス独自のオイルダンパー制震システム「サイレス(SeiRReS)」が使われ、震度7相当の地震からも揺れを吸収して建物への被害を低減することが実験で証明されています。
阪神・淡路大震災でもヘーベルハウスの家は倒壊ゼロで、大火災の延焼を止めた例なども報告されています。
換気システムの標準仕様
ヘーベルハウスの換気システムの標準仕様は、第三種換気システムです。
第三種換気システムとは、給気口から外の空気を取り入れて、換気扇(機械)によって排気します。外気をそのまま取り入れることになるので、外気温の影響を受けることがあります。
しかし定期的にフィルターの掃除・交換が必要な第一種換気システムに比べて、第三種換気システムでは換気扇の拭き掃除をするだけなのでお手入れ(メンテナンス)は楽です。
全て機械の力で空気を調整する全館空調の第一種換気システムは、オプションになります。
へーベルハウスの標準仕様・詳しい情報を知る方法
へーベルハウスの標準仕様は、カタログでも解説されています。
標準仕様を正確に知りたい人は、LIFULL HOME’Sで無料カタログを請求することが一番!
LIFULL HOME’Sだと、一度の請求で複数のハウスメーカーのカタログを手に入れることができるため、比較検討にも便利です。
カタログ請求は完全無料なので、安心して申し込んでもらって大丈夫です!
次に、カタログを請求する手順を説明します。約5分もあれば完了します。
カタログを請求する手順
地域のよっては、該当のハウスメーカーが出てこない場所がありますので、その場合は地域を選び直せばOKです。
そのほかのハウスメーカーの標準仕様が気になる人は、以下まとめも参考にしてみてくださいね。