レオハウスは、2021年にヤマダホームズに吸収合併されましたが、レオハウス事業部として変わらずローコストの住宅を提供し続けています。ヤマダ電機のグループなので、住まいから家具家電まで全てをまとめてコーディネートすることも可能になりました。
レオハウスは「建築関係者が選ぶ信頼できる構造の会社」No. 1 を獲得するほど、耐震構造の強さが強みです。
この記事では、レオハウスの標準仕様について解説していきます。
ただし、選択するグレードによって標準仕様が違っていたりするので、無料で請求できるカタログを見るのが一番です。
キッチンの標準仕様
レオハウスでは、4つのメーカーが標準仕様で選べるようになっています。
メーカー | 商品名 | 特徴 |
---|---|---|
クリナップ | ステディア | ・骨組みからステンレス製のキッチン ・湿気によるカビや臭いに強い ・選べる色や材質が豊富 |
LIXIL | ー | ・家や暮らしに馴染むデザイン ・収納力が高い ・細かく機能を選べる |
タカラスタンダード | グランディア | ・高品位ホーロー製のキッチン ・お手入れしやすく耐久性が高い ・傷がつきにくく汚れが染み込みにくい |
トクラス | ー | ・人造大理石カウンターのキッチン ・熱や衝撃、汚れにも強い ・綺麗で上質なキッチン |
レオハウスのキッチンは、ローコスト住宅メーカーですが、なんと4つのメーカーからシステムキッチンを選ぶことができます。(※LIXIL・トクラスは選択できるグレードが不明でした)
トクラスのみ食洗機が標準仕様ではありません。必要な方は、他のキッチンを選ぶと良いでしょう。しかし、食洗機を使わない方は、トクラスを選択することで標準仕様でも、キッチンパネルなどが少しグレードの高い物から選べるようです。
選択肢が多いので、標準仕様でも希望にあうキッチンが見つかりやすいです!
お風呂の標準仕様
レオハウスで選ぶことのできる標準仕様のお風呂はこちらの3つです。
- LIXIL「リデア」(旧アライズ)
- TOTO「サザナ」
- ハウステック「フェリテ」
LIXIL・TOTOは採用しているハウスメーカーも多いのですが、レオハウスでは「ハウステック」というメーカーのお風呂も、標準仕様で選ぶことが出来るようになっています。
ハウステックとは?
ハウステックは、2001年5月設立のヤマダ電機のグループ会社の住宅機器メーカーです。その為、同じヤマダ電機グループであるレオハウスでも、標準仕様で採用されることになりました。
レオハウスの標準仕様のお風呂を解説していきます。
メーカー | 価格帯 | 特徴 |
---|---|---|
LIXIL 「リデア」 | 約82万円〜 | ・生活に合わせた浴室が選べる ・断熱性能が高く保温効果が抜群 ・掃除やお手入れがしやすい |
TOTO 「サザナ」 | 約106万円〜 | ・リラックスしやすいよう設計された浴槽 ・高さや角度などを自由に選べるシャワー ・床が冷たくなくクッション製がいい |
ハウステック 「フェリテ」 | 約71.4万円〜 | ・標準仕様で人造大理石が選べる ・6つの形状から浴槽が選べる ・クリン軟水シャワーに変更可能 |
各メーカーにそれぞれ特徴があるので、ライフスタイルにあったお風呂を選ぶと後悔はないでしょう。
LIXIL「リデア」・TOTO「サザナ」は、デザインも豊富で色やオプションなどもたくさんの中から選ぶことができます。しかし、ちょっとした機能をつけるとオプションで追加料金がかさむことがあるので注意が必要です。
また、ハウステック「フェリテ」は、デザインの種類や知名度では劣りますが、同じヤマダ電機グループということもあり、同じ標準仕様でも少しランクが高い物から選択することができるようです。
ハウステックを選ぶと、オプションを少しだけ無料でつけてくれたという口コミもありました!
トイレの標準仕様
レオハウスのトイレは、TOTO、LIXIL、ジャニス工業の3社が標準仕様で選ぶことができます。
- TOTO
- LIXIL
- ジャニス工業
こちらもお風呂と同様に、TOTO・LIXILの他にあまり聞きなれない「ジャニス工業」というメーカーのトイレを標準仕様で選ぶことができます。
ジャニス工業とは?
ジャニス工業は、知名度こそ低いですが、トイレ業界ではTOTO、LIXILに続きシェア3位のメーカーです。他社の洋式トイレと比べると金額がかなり安いのが特徴です。品質にも問題なく、タカラスタンダードにOEMで便器を提供しています。また、名古屋証券取引所の2部上場の企業でもあります。
レオハウスの標準仕様のトイレを解説していきます。
メーカー | 特徴 |
---|---|
TOTO | ・フチなしデザイン ・トルネード洗浄 ・お掃除リフト |
LIXIL | ・フチなしデザイン ・パワーストリーム洗浄 ・お掃除リフトアップ |
ジャニス工業 | ・まる見えフチなし ・サイクロン洗浄 ・便器内洗浄モード |
TOTO、LIXIL、ジャニス工業とも機能面では大きな違いはありません。どのメーカーもお手入れのしやすさや、節水などの機能がついています。その為、デザインの好みや、必要な機能からメーカー選ぶと後悔しないでしょう。
レオアウスの標準仕様で選べるトイレは、全メーカーでタンクレスではありません。タンクレスのトイレにしたい場合は、オプションで追加料金が必要になります。
3社で比較しても機能に遜色はない為、絶対にタンクレスがいい!などの追加オプション等の希望がなければ、どのメーカーの標準仕様のトイレでも、全く問題なさそうです。
選択肢が多いので、自分にあったトイレが標準仕様でも見つけられます!
洗面化粧台の標準仕様
レオハウスの洗面化粧台は、LIXILとハウステックの2社が標準使用で選ぶことができます。
- LIXIL
- ハウステック
洗面化粧台でも、お風呂の標準仕様の時に出てきたハウステックが、標準仕様で選べるようになっています。
LIXIL・ハウステックの洗面化粧台を紹介していきます!
メーカー/商品名 | 価格 | 特徴 |
---|---|---|
LIXIL 「MV」 | 非公開 | ・水が溜まりにくい設計でお手入れしやすい ・棚のトレイの位置を調整できスッキリ収納 ・省エネ性が高い |
ハウステック 「COCOSH」 | 約17万円〜 | ・業界最大級の収納力(MAX収納) ・LED照明付きの三面鏡 |
レオハウスの標準仕様で選べる洗面化粧台は、LIXIL・ハウステックともに標準的なモデルになります。
お手入れのしやすさで選ぶのであればLIXILがおすすめです。また、収納力やLED照明付きの三面鏡などがオプション料金なしで欲しい場合は、ハウステック「COCOSH」がおすすめです。
2社ともそれぞれに特色があるので、ライフスタイルにあった洗面化粧台を選ぶと間違いないでしょう。
外壁の標準仕様
レオハウスの外壁の標準仕様は、ケイミューの「エクセレージ・親水14シリーズ」が採用されています。
「エクセレージ・親水14シリーズ」は、窯業系サイディングで耐火性に優れており、施工が簡単という特徴があります。また、親水性が高く雨で汚れを洗い流してくれる為、外壁を綺麗に保ちやすい加工がされています。
しかし、窯業系サイディングでは最低14mmの厚みが必要ですが、本商品は最低限の14mmしかありません。標準仕様のまま何も知らず後悔しない為にも、サイディングの厚みについての特徴について解説します。
厚みによっての違いや特徴を解説していきます。
レオハウスで採用されているサイディングは厚さ4mmでコーティングはしてあるものの、最低限のランクの物になっています。標準仕様を選んだ場合、追加の費用はかかりませんが、劣化が早かったり地震の時に割れてしまう可能性があります。
また、オプションとなりますがサイディング厚15mm以上のものを選ぶと、劣化もしにくく表面のコーティングのランクが上がり、耐久性がよくなります。この辺りを費用対効果でどこまでを求めるのか考える必要があります。
標準仕様で後悔しない為にも、しっかり考えて外壁は選んだ方が良さそうです。
窓・サッシの標準仕様
レオハウスの窓・サッシは、LIXIL「サーモスII-H」が標準仕様で用意されています。
LIXILのサーモスシリーズは、アルミと樹脂のいいとこを掛け合わせたハイブリッド窓になっています。レオハウスの標準仕様で用意されている「サーモスII-H」は、サーモスシリーズのミドルグレードにあたる商品です。
サーモスII-Hの特徴
- ハイブリッド構造で優れた断熱性
- 高い断熱性のLow-E複層ガラスが標準設定
- 結露が発生しにくい
- フレームのスリム化
- 内外それぞれでカラーを選択できる
サーモスII-Hの窓の特徴はなんといっても断熱性の高さです。断熱性・デザイン性にも優れているハイブリッドフレームに、Low-E複層ガラスを標準設定で採用していることで、窓の断熱性を高めてくれます。
断熱性能が非常に高くデザイン性にも優れた窓なので、標準仕様で問題なさそうです。
床材の標準仕様
レオハウスの床材の標準仕様は、朝日ウッドテック「ライブナチュラル」が用意されています。
ライブナチュラル特徴
- 突板仕様のフローリング
- 床暖房に対応
- 日焼けによる経年変化
- 足触りのいい塗装
朝日ウッドテックの「ライブナチュラル」は、突板仕様のフローリングで、シートフローリングとは違い木の温もりを感じられます。しかし、小さい子供さんやペットなどを飼われている場合は、天然の木を使用している為、ひっかき傷や深い傷が気になるかもしれません。
床暖房にも対応しながら、木の温もりも感じられるという突板フローリングが標準使用で選べるのは嬉しいですね!
建具の標準仕様
レオハウスの玄関建具は、YKKAPとLIXILの2社が標準仕様で選べるようになっています。
- YKKAP
- LIXIL
YKKAP・LIXILどちらもデザインやカラーが豊富にあるので、好みにあったものを選択することができそうです。
選択する商品によって断熱性能などの仕様が異なってきます。また、防犯対策についても選択する商品によって異なりますので、カタログ等でよく検討した後、打ち合わせ時にしっかりと相談するようにしてください。
大手2社の商品であれば、好みの建具も見つけやすそうです。
屋根の標準仕様
レオハウスの屋根の標準仕様は、瓦・ガルバリウム・スレート(コロニアル)の3種類から選べるようになっています。
しかし、プランによって選べること屋根が異なっています。ベーシックとVセレクトでは瓦屋根を選択することが出来ません。瓦屋根にしたい方は、Dセレクトを選択する必要があるようです。
Cocrea | ベーシック | Vセレクト | Dセレクト |
---|---|---|---|
屋根の種類 | ガルバリウム・スレート | ガルバリウム・スレート | 瓦・ガルバリウム・スレート |
瓦屋根にしたい場合は、先にプランが決まってしまうので注意が必要です。
逆に標準仕様で3種類から選ぶことが出来るので、迷ってしまうこともあります。屋根材を選ぶ参考になるように、それぞれの屋根素材のメリット・デメリットをお伝えします。
屋根素材 比較表 | 瓦 | スレート | ガルバリウム |
---|---|---|---|
外観 | |||
施工費 | 約11,000円/1㎡ | 約6,000円/1㎡ | 約7,500円/1㎡ |
耐久性 | 50年以上 | 約30年 | 約30年 |
メリット | ・屋根材で一番の耐久性 ・色が劣化で変わらない ・遮音性が高い ・断熱性が高い | ・費用が安い ・デザイン、カラーが豊富 ・耐火性、断熱性に優れる ・軽量で耐震性が高い | ・不燃材料なので耐火性に優れている ・瓦の1/6の軽さで耐震性が高い |
デメリット | ・コストが高い ・重量がある ・地震に弱い | ・荒天で割れる可能性 ・苔やカビが生えやすい ・定期的な塗装が必要 | ・断熱性が低い ・衝撃に弱い ・薄いので防音性が低い ・防音、断熱性をあげると経費がかかる |
耐久性や、遮音性・断熱性のことも考えると、予算が許されるのであれば瓦屋根がおすすめです。また、予算のことも考慮するのであれば、それぞれのメリット・デメリットを考えてその他の屋根材も検討しましょう。
カタログを見ながら色々見て検討することをおすすめします。
断熱性の標準仕様
レオハウスの断熱性の標準仕様は、「グラスウール断熱」と「吹付断熱」から選ぶことができます。
- グラスウール断熱材
- 吹付断熱材
それぞれの断熱材について比較解説していきます。
グラスウール断熱 | 吹付断熱 | |
---|---|---|
見た目 | ||
メリット | ・高断熱で低コスト ・不燃性で燃えにくい ・経年劣化があまりない ・身体に優しい ・加工が容易 | ・水や湿気に強い ・断熱・気密性が高い ・防音性も高い ・隙間なく施工可が可能 |
デメリット | ・水や湿気に弱い ・隙間ができやすい | ・費用が高め ・施工技術が必要 |
断熱材選びも、地域や周辺環境、ライフスタイルに応じてどの断熱材がいいのかは異なってきます。レオハウスでは、しっかりと相談した上で、最適な断熱材を提案してくれます。
断熱は大事なポイントなので、しっかりと相談するようにしましょう!
基礎の標準仕様
レオハウスでは「ベタ基礎」が標準仕様となっています。
ベタ基礎は、床下部分を鉄筋コンクリートで固めた基礎のことを言います。ベタ基礎は、耐震性に優れており、湿気やシロアリから住宅を守ってくれます。また、地盤が弱い土地に家を立てた場合には、地盤沈下がおこりにくなります。
阪神大震災以降、ベタ基礎が主流になってきています。
耐震性(構造)の標準仕様
レオハウスでは、「耐震×制震」をコンセプトに地震に強い家づくりに力を入れています。
現在、日本の耐震基準は非常に高く新しく建築される住宅は、阪神淡路大震災レベル以上の地震に耐えることができるようになっています。しかし、耐震性が高いだけでは、度重なる地震や余震を受け続けると、強度が保てなくなる可能性があります。その為、建物が受ける地震の力を軽減する「制震工法」が考えられました。
レオハウスが作る家は、地震に力で対抗する「耐震」工法と、制震装置などを使用し、地震の力を吸収して建物をの構造を守る「制震」工法、両工法を取り入れた耐震構造が標準仕様となっています。
レオハウスの制震装置と、耐震構造について解説します。
制震装置「TRC-30A」
TRC-30Aは建物の壁の中に設置する制震装置です。
TRC-30Aを構造材の筋交部分に設置することで、地震発生時に、中央部のダンパーが地震の揺れを吸収することで、建物の変形を抑えるという装置です。
6面体構造
レオハウスでは、「点」や「線」ではなく、床合板全体の「面」で受け止めることで、耐震性を高める水平方向からの力を分散させて、地震による住宅のねじれを防ぐことができます。木造軸組工法と2×4工法の「いいとこどり」をして、床と壁で支えることで強固な6面体の構造となり、一般的な木造軸組工法に比べて、3倍の強度があります。
横揺れやねじれに強い「剛床工法」
レオハウスでは、床の構造材の上に24mm厚の構造用の合板を貼った剛床工法を採用しています。このように骨組みの上に構造用の合板を留めることで、建物の横からかかる力(風や地震)にも強い住宅になります。
強い接合部で支える「構造用金物」
柱と土台、柱と梁、柱と柱など、それぞれの構造体の接続部分の強度を高くする為に、構造用の金物を使用しています。各接合部で使用することにより、住宅の耐久力を確保します。
ハウスメーカーとして、何度も実験を行なっており、高い耐震・制震効果が確認されています。
換気システムの標準仕様
レオハウスの「Cocrea」では、Panasonicの「全熱交換型 第一種換気システム」が標準仕様になっています。
しかし、レオハウスの「Cocrea」では、「軸組工法」か「2×4工法」の2つから選ぶことが出来るようになっている為、上記の2つの工法で、換気システムが異なります。
- 「軸組工法」→「第一種換気システム」
- 「2×4工法」→「第三種換気システム」
「2×4工法」では、天井裏にスペースが取れないことから、第三種換気システムとなるようです。通常、ローコスト住宅では、第三種換気システムを採用しているところが多いので、「軸組工法」を選ぶと、他社との大きい差別化になります。
第一種換気システムの方が、第三種に比べて冷暖房効率が良い為、省エネでおすすめです!
また、第一種換気システムを選ぶと、吸排気共に天井裏にダクトを通して行う為、吸気・排気口が天井に設置する為目立ちにくく、見た目的にもスッキリします。第三種換気システムの場合は、壁に取り付けることが多い為、割と目立つ位置にくることもあるので、注意が必要です。
保証期間の標準仕様
レオハウスは保証期間が標準仕様で長いことがメリット。
長期優良住宅の認定を受けた建物の場合、60年目までの無償の定期検査が標準仕様となり、構造躯体の保証期間も60年まで延長します。
長期優良住宅でない場合、構造躯体の初期保証は20年間で、最長30年まで延長できます。
レオハウスで選んだ商品モデルや建てる家の条件によって保証期間が変わるため、レオハウスで建てた家に30年以上長く住む予定がある人は、事前にしっかりと相談しておきましょう。
自分の地域で選べる標準仕様・詳しい情報を知る方法
レオハウスは、家を購入する時期やお住まいの地域によってに標準仕様が異なる場合があります。
標準仕様を正確に知りたい人は、LIFULL HOME’Sで無料カタログを請求することが一番!
LIFULL HOME’Sだと、一度の請求で複数のハウスメーカーのカタログを手に入れることができるため、比較検討にも便利です。
カタログ請求は完全無料なので、安心して申し込んでもらって大丈夫です!
次に、カタログを請求する手順を説明します。約5分もあれば完了します。
カタログを請求する手順
地域のよっては、該当のハウスメーカーが出てこない場所がありますので、その場合は地域を選び直せばOKです。
そのほかのハウスメーカーの標準仕様が気になる人は、以下まとめも参考にしてみてくださいね。